パニック障害は、近年の研究では脳の機能障害として考えられており、特に大脳辺縁系の偏桃体が活性化することで、不安感や恐怖感が強まり、パニック発作が生じると考えられています。現代医療でも、はっきりとした原因がわかっていないともいわれているパニック障害ですが、何らかの要因がきっかけとなり脳が誤作動を起こし、結果としてパニック発作が引き起こされると言えます。

投稿では、当院が考えるパニック発作の根本原因と施術方法を交えてご説明し、パニック障害でお悩みの方々の一助になれば幸いでございます。

このような症状があてはまりますか?

  • 満員電車に乗っている時に突然、動悸や息苦しさが起こった。
  • 電車やバスの中で突然、過呼吸の症状を感じ途中で降りてしまった。
  • また過呼吸が起こるのではないかと不安でバスや電車に乗れない。
  • 動悸などの不安から、高速道路などの道を通りたくない
  • スーパーやデパートなど、人が込み合っている場所でめまいがして不安になった。
  • レストランで食事をしている時に、のどや胃が締まるような感じがして食べれない。
  • 病院で診察を待っている時に目眩や息苦しさを感じた。
  • 満員のエレベーターに乗っている時にドキドキし不安になった。                              などなど、上記の症状を経験したことのある人は、パニック障害の可能性が考えられます。(※当てはまる方がいらっしゃいましたら、まずは専門機関への受診をお勧めします)                                     

メカニズム

  • 脳の警報装置の誤作動により引き起こされる。

パニック発作は本来、危険ではない状況に対しても、脳が危険を知らせる警報装置が誤作動を引き起こしている状態といえます。火災報知器で例えると、本来なら火事が起きたときに警報がなりますが、火事じゃないのに,警報が鳴ってしまう状態といえます。脳には不安や恐怖などを司る偏桃体という場所と、その不安や恐怖を和らげる神経伝達物質=セロトニンを分泌する視床下部や大脳基底核という場所があります。

パニック発作は、不安を軽減させるセロトニンが誤作動により分泌減少により、不安を司る偏桃体が過剰に働いた結果と言えます。

よって、少しの身体の不調も「大変な病気なのでは?」「またパニック発作がおきたらどうしよう」などと感じてしまいます。これは、精神的に弱いのではなく、セロトニンの分泌が誤作動により減少したことが原因と考えられます。ただ、このセロトニンがなぜ減少してしまうのかは解っていないのが現状です。

一般的な治療としては 、薬物療法やカウンセリングなどがあげられますが、内服による吐き気や倦怠感などの副作用も少なくないようで、対症療法としての位置づけが強いように思えます。その為、発作が生じる場所や行動を避けるようになり生活に支障をきたしてしまいます。そこで、当院では対症療法ではなく根本原因として脳の誤作動に着目しており、本質的な施術を行っており、症状改善へ寄与しております。

根本原因は脳の誤作動記憶

脳(心)の誤作動+記憶に分けられます。脳の誤作動とは、ストレスに対して、脳内のネットワークで情報処理される過程において、脳がストレスに対して適応できなくなり誤作動が起こることいい、脳からの全身へと誤作動の信号が送られることにより不調をきたします。

では、なぜ脳の誤作動が生じるのか?については、ストレスに対して本音と建て前とのギャップが大きければ大きいほど生じやすく、そのストレスに関連したモヤモヤとした言葉では言い表せない感情が脳を不安定にさせることで誤作動を起こし、自律神経系や内分泌系などに影響を及ぼすことで不調をきたします。厄介なことに、脳はその一連の過程を記憶してしまうことで、

症状が慢性化してしまいます。

例えば、

満員電車内でギュウギュウに人が密接している状態で、息苦しさや動悸が生じ不安感や恐怖感を経験するとします。その際に、満員電車という場面では、息苦しさや動悸などによって生じる恐怖や不安などの感情がリンクすることで、「電車に乗る=息苦しい、動悸がする」という関係性が構築されます。このような一連の関係性を脳の誤作動と言い、これが脳内で記憶されると、条件反射的に電車に乗ると息苦しさや動悸などの発作が引き起こされてしまいます。

このように、不安感や恐怖感などの感情が誤作動と関係しているのですが、自分自身では気づかない無意識の感情であることが多いので、当院では、カラダを利用した生体反応検査で原因となる無意識の感情を判別することで改善へと導きます。

長年、パニック発作で悩まされている方は、この脳の誤作動に至る関係性が複雑化しており、まるで絡み合った糸のようになった状態といえます。当院では、その絡み合った糸を一つ一つほどいてくことで誤作動のスイッチが入らないよう施術してまいります。

薬物療法やカウンセリングなど、これまで様々な治療を経験しても改善されず、パニック症状でお困りの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。